2016年12月 4日

161203道場周辺クライミング

道場周辺クライミング
日程:12/3-4
参加者:中西(3日のみ)、村方(3)、小柳(3)
EVE合宿は雪山へ行っていたのでしばらくクライミングから離れていました。久しぶりのクライミングです。
道場周辺色々行こうと思っていましたが結局ずっと烏帽子にいました。
1日目
まずはお馴染み、「タイムトンネル(5.10a)」でアップ。
村方がマスターで危なげなく完登。
次に小柳が登りました。1ピン目の上あたりで長時間粘っていましたが、敗退。
中西さんは外岩は相当久しぶりだったそうですが、余裕でRP。
次に「太陽がいっぱい」のすぐ左のルート(名前は知りませんが体感5.8くらい)
村方がMOS。
トップロープ化し小柳も挑戦しましたが、上部のフェース部分で敗退。

Img_0681 (写真:登る小柳)

次に村方が「ウィング5.10c」にトライ。
MOSできましたが上部はオンサイトであるという気合いだけでよくわからないムーヴで突破しました。
オンサイトトライで緊張感のある中、試行錯誤しながら登るのはクライミングで最も面白い瞬間の一つです。

Img_0682 (写真:登る村方)

次に中西さんが「ラマーズ5.12b」にトライ。核心部分まではすらすらと登られていました。村方も挑戦しましたが2ピン目近くのホールドが保持できず自力不足を痛感...
Img_0678(写真:登る中西さん)
中西さんが登られている間、近くの「盛り上がろう5.11b」にトライ。岩場のおじさまに「12.13クライマーでもオンサイトは難しい、そんなルート」とお告げをいただきました。(予想通り)1ピン目上部で撃沈。中西さんにムーヴを見つけてもらいましたが下部の核心を突破できず敗退。
 

最後にもう1度中西さんがラマーズにトライされていましたが核心部が突破できずこの日は終了。百丈岩方面の河原に幕営しました。

成果が出ずクライミング力低下を痛感させられましたが、気温、天気が良く快適なクライミングができました。
2日目
朝起きると濃霧で村方は驚きましたが、この辺り出身の小柳曰く、この時期の早朝よく霧が濃くなるそうです...

Fullsizerender (写真:濃霧)

前日の反省を活かし、この日は高グレードは狙わず端からまだ登っていない5.10a-5.10cのルートをたくさん登り、勘を取り戻す事に。
まずは「熊カンテ5.10a」
MOS。
その名の通りカンテを使って登るルート。個人的にとても好きなルートでした。
次に「すきま風5.10b」
2撃。
フェースの短いルート。足を滑らせ1度落ちました...
次に「まいど5.10c」
MOS。
ボルト9本の割と長めなルート。
気持ちよく登れました。
次に「サピエンス5.10c」
2撃。
ムーヴが思いつかずゴリ押しして上がろうとしたところフォール。
結局ムーヴは思いつかず、2回目はデッドで登りました。10cにしてはとても辛く感じました。(おそらくムーヴを起こしていないから)
次に「子供だまし5.10b」
MOS。
あまりにも簡単すぎたので何か制限があったのかも知れません。それともルート名通り子供だましであったのか...定かではありません。
次に「ハーフ&ハーフ5.10a」
MOS。
人気ルート?なだけあって気持ちのいいルートでした。
次に「イナバウアー5.10b」
MOS。
イナバウアーみたいなムーヴがあるのかと思いましたが特にありませんでした。
次に「いないいないバァ5.10a」
MOS。
下部のクラックをトラバースする所が面白かたったです。
午後過ぎ天候が悪くなって来たので、ここらで撤退。
全てオンサイトするつもりでしたが2つできなかったのは悔しいです...
でも数登れたので、結構身体が思い出してきた気がします。
引き続き、年末合宿に向けて鍛錬していこうと思います。
最後に、小柳、長い間ビレイありかとう
文責:村方
写真:参加者

2016年11月30日

161126白山EVE合宿

 

日程:11/26-29

参加者:宇野(3)村方(3)小柳(3)生島(3)須見(1)

学祭期間休暇を利用して白山に行ってきました

11/26

1:30平瀬道の駅到着→2:00就寝

 

8:30平瀬道の駅→8:57 林道終点→15:00 三方崩山山頂→16:00 直下の鞍部

 

金曜日の授業終わりに部室に集合し、宇野カーで深夜ドライブを開始。

筆者は2限~6限授業後すぐ出発だったのでなかなかハードでした。

5人分のマカルーはぎりぎり車に載りました。

 

平瀬道の駅に到着し、林道終点まで車で行こうと試みましたが、車があまりの重さに悲鳴を上げていたので道の駅に引き返し、幕営。

 

Img_0609 (写真:林道入り口)

11/27

起床し、準備をして林道を歩く。

目視できる範囲で雪はまだありませんでした。

 

急登を登り尾根道に出るとうっすらと雪がありました。

初雪山の須見と2回目の筆者は心踊らせていましたが、慣れっこの宇野生島小柳は雪には何のリアクションもせず淡々と登っていました。

本当にうっすら雪だったのでアイゼン等の装備は付けず、テクテクと歩いていき三方崩山山頂へ。途中の稜線で少し風が強まり寒い時がありましたが風もすぐおさまり、快適に歩けました。

 

山頂からは直下の鞍部に向けて藪漕ぎをしながら進みました。

足元の藪で何度も滑って転びながら鞍部に到着。

Img_0617(写真:鞍部に向けて藪漕ぎ)

鞍部は風が強く、気の抜けないテント設営でした。

雪も少なく、木や岩もなかったので、ピッケルで固定したり、草に結びつけたり工夫しました。

深夜風が強くなればテントポールが折れてしまうのではないかという不安の中就寝。夜間はそこまで荒れず無事に朝を迎えました。

 

11/27

6:14 鞍部発→ 8:32 三方崩山山頂→ 15:04 林道終点

 

4:00に起床し、外を見るとまさかの雨、、、

視界不良のため一時待機。

雨や午後からの天候悪化、また隊の進行速度などから白山へは行かず、来た道を引き返すことに決定。

 

再び三方崩山山頂にむけ藪漕ぎです、、、

山頂についたころには全員、雨と藪についた雪でびしょ濡れでした。

Img_0622

Img_0623 (写真:山頂)

山頂からの稜線は、深夜の雪で少しだけ積雪量が増えていたので、アイゼンを装着しました。

雨と、びちょ雪と、泥と、、、そんな天気と道の状態でした。

 

結局最後まで雨は止まず、林道終点に戻りました。

筆者は経験上最もブルーな山行でした。

この日は道の駅までくだり、幕営しました。

 

11/28

雪がなくてもできる雪訓を、ということでこの日は周辺でビーコンの雪崩捜索訓練をおこないました。

 

11/29

帰京

 

雪ではなく雨に降られ、散々な山行でしたが、山の厳しさや泥臭さを再認識させられ、これはこれでいいものだと筆者はおもいました。

とは言え、ほとんど雪訓が出来ずじまいだったのは残念でした。近場で雪が積もったらまた雪訓をしにいきましょう。そして今回の反省を活かし白山にも再チャレンジしましょう。

 

文責:村方

写真:参加者

2016年11月27日

161125名張クライミング

11月25日、26日で名張へ行ってきました。

参加者は馬場(4)、仙田(4)、千田(OB)です。

8時ごろ名張駅で千田さんと合流し岩場へ。

 

1日目

この日は第一岩壁へ行きました。

千田さんが左足を痛めておられたので、様子を見ながら始めました。

まずはサキサカ1P目(5.10a)でアップ。

_2456仙田がリードし、千田さんと馬場がフォロー。千田さんは左足がほとんど使えないにも関わらず安定して登っておられました。

その後、BLUE(5.10a)を馬場がリード。夏ごろにコテンパンにやられたルートです。

直登が安定して登れるようになってきたので、少しは登れるようになっているかと思いましたが前回と同じ箇所で敗退しました。まだまだ先は長い。

この辺りから太陽は隠れ非常に寒くなってきた。

仙田はまだRPしていないこれなんですか(5.10a)をトライ。

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しかしハングを撃退できずRP失敗…プロテクションを決めてサッサと抜けてしまおう!

トップロープを張ってもらい千田さんと馬場も登る。

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これも安定した登りで完登。さすがです。

その後は下に降りて少し休憩した後、苔男(5.10c)をトライしました。

馬場はRPを狙っていましたが、失敗。トップロープ化して皆で練習しました。

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左足のフットジャムが重要なルートなだけあって千田さんも苦戦。

しばらくトライしムーブを見つけていました。

仙田はサムカムを学んで、かなりいい線まで行っていました。フィンガーにもいろいろあるので勉強していくことが大事ですね。

馬場もトップロープで練習してムーブを固める。

仙田がゴールデンボンバー(5.8)をやりたいと言うのでトライしに行く。

_8900

ワイド正攻法で行くと結構手強い。結局RPできなかった。

馬場は苔男をこの日にRPしたかったので気合を入れてトライ。

足が一度外れたが何とか耐えて無事RPすることができた。

この日はこれでクライミングは終え、王将で千田さんに御馳走して頂き、名張の湯で疲れを癒しました。

 

二日目

千田さんは足の調子がやはり悪いらしく、この日は治療に向かわれた。

馬場と仙田はサニーサイドへ行きました。

朝はサニーサイドは陽が当たっておらず明らかに寒そうだったので少し待つことに。

しばらくして岩場へ行き、まずはジュマンジ(5.10a)にトライ。

仙田も馬場もまだRPしていなかったので気合を入れる。

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まずは仙田からトライ。フィスト部分も安定して登っていきましたが、キャメ4番あたりでフィストが決まらなくなりフォール…

かなり惜しかっただけあってしばらく嘆いていた。

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次は馬場もトライ。前回落ちたキャメ4番部分も落ち着いてこなすことができ、無事にRP成功。余裕をもって登れたので成長を感じることができた。

折角なのでトップロープ化しディナーアウト(5.10b R)もトライ。

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右差しで行くもなかなか進めない…かなり厳しそうです。

続いて馬場もトライ。

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クラックが曲がり始めるあたりまではうまく進めていたが、結局登り切れず。

右足のヒール&トゥーが決まって綺麗に進めていたのはよかった。

その後、ソロクライマーの方がチビゴジラ(5.10d)にトップロープを掛けて下さると仰るのでお願いすることに。

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仙田はワイド登りがうまくいかず色々試してレイバックで抜けていった。ソロクライマーの方も初めはレイバックで抜けたと言っていた。

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馬場もトライ。キャメ5サイズがやはり抜けられなかった…

二日目はこれで終了。飛び石も落ち着いてこなし帰路についた。

千田OB、足を痛めている中ご一緒していただき本当にありがとうございました!

 

文責:馬場

2016年11月14日

Yosemite Climbing Expedition 2016

場所:Yosemite/Tuolumne
期間:2016年9月12日(日)~10月06日(木)
参加者:馬場達也(4)、宇野悠真(3)

 

遅ればせながら、Yosemite Climbing Expeditionの報告をしたいと思います。約1カ月と長いので、ルート感想と総括をあげます。

 
ルート感想、概要


Nutcracker ★★★★★ 5.8 5p
奇数宇野、偶数馬場
開始08:00~12:00終了
このマルチルートは、車道からでも分かるほどに登り込まれて、白くなっている。アプローチも5分と、日本では考えられない程近い。 

1P目(5.8):40m5.8のlb(レイバック)。アメリカに来て初のクライミングで調子に乗りに乗って、ガンガンrun out。途中の立ち木より少し上の、つるつるに磨かれたlbセクションで足がスリップ。危うく、激落ちするところでした。その後はというと、プロテクション取まくりのへっぽこクライミング。Run outスリップで心がやられていました。

Dsc_0156

それにしてもロープスケールが長い。ちなみに、Yosemiteは氷河で削られておりつるつるで、花崗岩といっても瑞牆のようなざらざらな感じでは全くない。

2P目(5.4):30m5.4の楽々クライミング。歩き。

Dsc_0158

余裕の笑顔

3P目(5.7):40m5.7のガタガタのクラック。

Dsc_0159

下部はFinger、上部はフェイスクライミングチックに。

4P目(5.8):30m。最初、5.7のroofを越えると、ノープロ(プロテクションの取れない事)天国のスラブ面をフリクションで登る。パラパラと少し粉っぽくて恐ろしい。Topoにちゃんと書いてほしいと思った。馬場さんよく行ったな~と感じる。

Dsc_0165

暑い!!
5P目(5.8):核心ピッチ。40m。最初に5.8のroof越えがある。ムーブがマントルなうえに、カム、ナッツの決まり方もあまりよくない。落ちれない。しかし、ガバを見つけ思い切ってマントルを返すと、目の前には緩やかに、ピークへと続くクラックが伸びる。

Dsc_0166

終了点はピークの木。セカンドのビレイをしている時、初めて振り返った。そこにはMiddle Cathedral Rockが目の前にあった。大きすぎだろ、、、。

Dsc_0170

終了点にて記念撮影。背後にSentinel Rockが聳える。

このルートは(というかYosemiteのほとんどのルート)、オールナチプロで残置は一切ない。スケール、クライミングスタイル共に、Yosemiteのクライミングをこの一本で体感することが出来る。にしても、初登者はナッツオンリーで登ったとは、かなりすごい。
僕らが登り終わり、帰り道を歩いている途中クライミングシューズのみを片手に持ち、裸足で歩いて来るクライマーとすれ違った。勿論ハーネスは履いていない。彼はこれから僕たちが数時間かけ登ったルートを、十数分でフリーソロするのだろうか。これがYosemiteなのだ。(文責:宇野)

 

After Six ★★★★ 5.7 6P
奇数馬場、偶数宇野
14:00開始、17時終了

1P目(5.7):近くにいたおっさんが「1P目はAfter Sevenの方が怖くないし、簡単だよ」と言っていたので、トレーニングの意味も込めてSixの方を選んだ。確かにテクニカルで難しかった。40分くらい粘った。反省。

2P目(5.4):簡単。
3P目(5.6):トポにpoor proと書かれていたが普通に取れるし簡単だった。
4~6P目:簡単。がつがつ登れる。
1P目以外は楽々楽しいマルチだったが、さすがに簡単すぎた感はあった。初めてのマルチがこれなら超楽しいだろうな…(文責:馬場)

 

Snake Dike ★★★★★ 5.7R 6P
奇数馬場、偶数宇野
4:30駐車場発、8:30開始、13:00終了、14:00ハーフドーム頂上、18:00駐車場着

アプローチの偵察を兼ねて途中のNevada Fallまで前日にトレッキングしてみたが、とにかく暑い… 多めに水を持っていくことを決めた。

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Nevada Fall

しかし結局アプローチで少し間違い(?)時間を食う。

Dsc_0250

踏み跡を辿ったつもりだが、岩壁の上に出てしまった。

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ロストレイク周辺はいい雰囲気。

Dsc_0217


アプローチ中に休んでいたら振動を感じる。取り付きにいた人に聞いてみたら落石らしい。ヨセミテで長く登っているけど初めての経験だったと言っていた。

1P目(5.7):2パーティが先に取り付いていた。

Dsc_0262

割とランナウトしつつ、スリッピーなスラブをトラバースする。最初は躊躇したが思い切って踏み出すと意外と簡単だった。でも怖い。

2P目(5.5):ランナウトしつつトラバース。

Dsc_0263

終了点でセルフビレイを取らない内に、おっさんにGood Job!と肩を叩かれたらしい。

3P目(5.7):シビアな部分もあったが、近く(?)にボルトがあるので安心!

Dsc_0264

ここら辺から名前の由来であるダイクを登る。


4P目(5.4):ダイクを直上。前パーティが詰まっていたので下の支点で切る。ボルトなし。
5P目(5.4):ダイク。ボルトなし。
6P目(5.6):クラックが久しぶりに登場する。ありがたい。
7P目(5.3):ダイクを登り、簡単な垂壁を越える。
8P目(5.3):スラブをフリクションで登る。
9P目(5.2):クラックを使って簡単なハングを越える。

Dsc_0270

後はⅢ級のスラブを30分ほど登ると頂上に出る。

Dsc_0280

下降が怖い… 

かなり疲れたが、フリークライミングでハーフドームを登ることができて何とも言えない満足感があった。ヨセミテに来たら一度は登りたいルートですね。(文責:馬場)

 

Commitment ★★★★ 5.9 3p
奇数宇野、偶数馬場
開始10:30~13:30終了

とにかく取りつきがわかりにくい。取付きまでに迷って、かなり時間を浪費してしまった。朝のうちに登ろうと思っていたが、すっかり岩は日に当たっている。

Yosemite_3622Lost Allowが綺麗に見えた。

1P目(5.8):30mの5.8フィスト。

Dsc_0181

ジャムがよく決まり、楽しい。中間部にはワイドもある。最上部のフレークが少し脆いので注意。終了点はボルトがある。
2P目(5.7):40m5.7のlb。lbというよりも、凹角。落ち着いていけば大丈夫。
3P目(5.9):核心ピッチ。40m。5.9lbが二か所出てくる。最初の5.9はroof越えがある。2か所目の核心部は焦ってヘルメットが挟まらないように注意。僕は焦ってヘルメットが挟まりそしてまた焦り、、、の悪循環に陥った。終了点は木。これまた視界がよく、ロストアローがよく見える。しかし、抜けた後は落石に注意しないといけない。かなりガラガラ。

Dsc_0182

下降路がまた風情がある。
(文責:宇野)

 
Central Pillar of Frenzy ★★★★★ 5.9 5P
奇数馬場、偶数宇野
9:00開始、14:00終了

今回のツアーの一つの目標。

1P目(5.9):核心のフレアードチムニーが滑る。

Dsc_0296

ステミングとかを使って華麗に登りたかったが、必死にへばりついていた。
2P目(5.9):綺麗なフィンガークラック。

Dsc_0297

宇野は見事オンサイトしたが、僕は内心必死にフォローした。リードじゃなくてよかったー。
3P目(5.8):いきなり威圧的なルーフ越えから始まるが、意外に簡単。

Dsc_0301

ルーフを越えると威圧的なオフウィドゥスがこんにちは。しかしこれも意外に簡単。と言うかサクサク登れてワイドに強くなった「気分」を味わえる。
4P目(5.8):ハンドクラックを登る。

Dsc_0302

これは楽しい。
5P目(5.9):チムニーを抜けた後の細めのクラックが難しい。何とかOS。トポに書いてあるレイバックはしなかった。


グレード的には僕らのOSできるギリギリでもあったので、何とか全ピッチOSしたいと思っていた。結果としては達成することができた。しかし同時に、これ以上のグレードはマルチで登るにはオーバーグレードであるように感じ、日本で一層練習に励もうと思えた。
内容は変化に富み、中弛みしない素晴らしいルートだった。(文責:馬場)

 

Daff Dome West Crack ★★★★★ 5.9 5p
開始11:30~14:00終了
寒すぎてクライマー自体の数が少ない。夜はおそらく氷点下。なので太陽が当たり、少し温まってくる時間からクライミングを開始する。
1P目(5.9):いきなり核心。50m。しかし、出だしにはボルトがあるので安心。スリップには注意。

Img_5972

長いので、支点の取りすぎにも注意を。
2P目(5.8):ピッチスケールは30m。最初に、迫力のある5.8roof越え。ガバあり。roofを超えると、ゴロゴロとした大きめの岩を縫っていく。

Img_5973

上部のワイドクラックはとても気持ち良い。
3P目(5.7):40m延々5.7のフィンガー。

Img_5975

そんなに難しくはない。切れそうなところで、ピッチを切る。
4P目(5.7):30mまたまた5.7フィンガー。

Yosemite_1340

上部に行くにつれ、傾斜が緩くなり、最上部はtopoによると、easy slab。まあそんな感じだった。
5P目(5.5):30m謎の5.5マントルが続く。支点なしの超高度感のあるマントルは、ビビりの僕には厳ちい。


このルートもまた、顕著に分かるとても良いルート。遠目で見ててもカッコいい。クライミング中、空には謎の白い綿菓子のようなものが浮遊していた。響きはメルヘンチックだが、ビレイ中顔に当たるし、成分は分からなくて不気味だしで、特に良いことはない。またTuolumne特有の岩質で、岩の中に石が埋まっているような壁、登りやすかった。

Yosemite_3401

頂上からはきれいに、真正面からFairview Domeのregular Routeが見えた。それにしても、頂上からTuolumneを眺めると、domeという日本には無い地形がそこら中にあり、自然の造形美をひしひしと感じる。登攀時間的やクライミング的にも納得がいき、満足なクライミングだった。

Yosemite_638

下降はかなり怖い…アプローチシューズ必須です。
(文責:宇野)

 

Fairview Dome Regular Route ★★★★★ 5.9 12p
開始11:00~17:30終了
前日の眺望の中でも、圧倒的存在感を放っていたルートに取りつくだけあって、かなりドキドキである。しかも、僕たちは10Pを超すロングマルチは人生初。

Img_5983

YosemiteのTHE NOSEを見た時も感じたが、下から見ると距離感が分からなく、小さく見える。そんなことは決してないのだが。取りつきに着くも先行パーティー待ち。待っている間、謎の温かい風(結構温かい)が断続的に吹く。なんで?(笑)いまだ不明。
1P目(5.9):核心。

Img_5992

40m5.9のフィンガー。なぜこうもこの地のマルチは1p目に核心が来るのか。そして寒い。手も足もかじかむ。肝心な時に例の暖かい風は吹かない。寒い。
2P目(5.8):25m続く5.8のフィスト~ワイド。

Img_5993

簡単。
3P目(5.8):5.8のroof越えがピッチ核心。長い。40m程。そしてtopoには記載がないが、最初のフィンガーセクションが意外に悪く、ここでギアを使いすぎないように注意しなければいけない。
4P目(5.8):40mの間ボルダ―の連続のようなピッチ。ガバでダイナミックにムーブを起こす。僕は苦手。びびりですので。馬場さんは得意そうだった。
5P目(5.6):30mの簡単な5.6フレーク。
6P目(5.7):40mあるパッと見とんでもない威圧感のあるピッチ。

Yosemite_3306

しかし、取りついてみれば意外とガバがある。最後のroofを乗越しもホールドをよく探せば簡単。でも威圧的。
7P目(5.7):10mくらい。ロープスタック回避のためのピッチ。2ndのためにも支点はちょこちょこ取ったほうが良い。
8P目(3rd):topoにはblockyとある。確かに行けばわかる、ブロッキーさだった。50m.。
9P目~12P目(4th~5.6):ロープを4,50m伸ばし、適当なところでピッチを切る、の繰り返し。
そんなことを繰り返すと、頂上へ抜ける。頂上からの景色は、ここが周囲では一番高いことが分かるほど、周りが低く見える。

Img_5996

9~12P目の上部ピッチは、ルートも不明瞭で、木もところどころ生えている。しかし、10Pを超えるルートのスケール感や、ど真ん中を登るルート取りの綺麗さ、周囲にdomeが林立する景色、そしてボルトがない完全にクリーンな登攀スタイルとどれをとっても申し分ない。それが、5.9という難易度で楽しめるのだから、最高だった。

Img_5997

そして、帰りはdomeの反対側の傾斜の緩やかな部分を歩き帰る。(文責:宇野)

 

East Buttress (Middle Cathedral Rock) ★★★★★ 5.10c 11P
奇数馬場、偶数宇野
7:00開始、14:30終了

Regular Routeに続き二本目の10P越えのルート。もとはEl CapitanのEast Butteressにトライするつもりだったが、ワイドが多くかなり難易度が高いということでこちらに変更した。いずれにせよ★5つの素晴らしいルートだ。

Yosemite_8892_0

左端のリッジ状を登る。威圧感がすごい。


1P目(5.6):簡単なピッチ。
2P目(5.8):ルーフを越えるところが少し悪い。ブッシュがすごく邪魔…
3P目(5.8):凹角からフレークに移る。フレークは少し浮いているがガバガバなので大胆に登れる。

4P目(5.7):凹角のフィンガークラックを登る。少し悪い。

5P目(5.10c):10cのピッチ。

Yosemite_2503

A0で抜けることもできるがフリーで挑戦してみることにした。ボルトが超近いので思い切ってトライできる。結果としては一回スリングを掴んでしまいOS失敗…。まぁA0せずにフリーで抜けられたので良しとしよう。それよりもルーフ下でプロテクションを伸ばすのが不十分だったらしく、快適なフレークが苦行となってしまった…
6P目(5.8):スラブのトラバース。5.8フリクションの文字にビビっていたが、Snake Dikeよりも全然簡単だった。
7P目(5.7):凹角を登る。

Img_6012

クライミング自体は簡単だが、支点構築に時間がかかってしまった。
8P目(5.8):凹角を登る。ここは少し難しく支点が取りにくい。40mくらいあった気がする。
9P目(5.6):簡単。あまり記憶にない。木でピッチを切った。
10P目(5.8):フィンガーセクションが少し悪い。

Img_6015

全体的に宇野はフィンガーセクションを担当することが多かったような…
11P目(5.10a):元々は5.7のフレアしたチムニーである。しかしつるつるで越えにくい…。隣にフィンガークラックがあったのでそちらに移ってしまいルートからずれてしまう。気付いた時には遅く10aのバリエーションを登った。ランナウトした状態で微妙なムーブを繰り出す箇所があり肝を冷やした。宇野は余裕で届いたらしい。

Img_6016

完登じゃい!!

全体的にヨセミテにしては少し脆いが、日本と比べれば問題ない。11Pという長いルートであったので、時間を気にして早く登ったつもりである。クライミング自体が優しかったこともあり、目標タイムぐらいで登ることができた。ただ支点構築に時間がかかりすぎている感は否めない。素早い判断ができるようにならなければいけないと感じた。
後続にクライミングガイドの女性が登ってきていた。かなり離れていたはずだが、5P目を登っている時に追い付かれてしまったので驚いた。聞けばノーズを3回登っているらしい…。通りで速いわけだ…。下降が少しややこしく、Higher CathedralとMiddle Cathedralのコルまで左にトラバースする。

Img_6019_2

この谷が非常に切れ込んでおり、形容しがたい荘厳さがあった。

谷を降りていくと懸垂支点があるのでそれを使って降りる。僕がもたもたしていたら、ガイドの女性が懸垂のロープを貸してくれた。Thank you!!
(文責:馬場)

 

総括感想
 ヨセミテに行き何を思ったのか。そもそも僕は何を求めて、ヨセミテに行ったのか。このヨセミテ遠征を終えて僕は自分に問いかけた。確かに、世界1の大岩壁がそこにはあった。標高差にして1000m。El CapitanのNoseルート。クライマーならば誰でも耳にしたことはあるだろう。その壁は下から見上げると、上部に行くに従いハングしている。このルートには取りついていないけれど、周りの標高差300、400mの岩壁でさえ、僕には十分に太刀打ちできない。だから、ネパール遠征時感じた、対象の山が簡単すぎという不満はない。しかし、何かかがかけていると感じた。その違和感は何なのか。
 一つに、情報が溢れすぎているという事。登山をする人ならば誰しも、下調べは怠らない。念には念を重ねる。しかし、ネパール遠征時は入念に下調べしても、情報は出てこない。いくら調べようが、ネットはもちろん、本でさえも十分ではない。それに引き換え、ヨセミテは調べれば、ブログ、本あらゆる情報源がある。そうなると、未知の部分はだんだんとなくなっていき、面白さは減っていくのかもしれない。
 また一つに、周りの岩がでかすぎる。これに関してはただの実力、努力不足である。しかし、クライマーというのはえてしてそういう生き物な気がする。すぐそこ、目と鼻の先に今僕が登っている岩の3倍はあろうかという岩壁がある。そんなものがあっては気分良いものではない。というより悔しい。しかし、逆に考えると、周りで一番大きな岩に登っていたならば、その気分たるや最高だとは思う。それが、世界1の大岩壁ならなおさらである。
 そして、また一つに、自然的要因による不確定要素が無さすぎる。日本の山は不確定すぎるとは思うが、ヨセミテに関しては本当に何もない。まるで、決められた規則で動いてるかのように。そうなると、純粋に問われるのは、クライミング能力のみである。そこに違和感がある。やはり自然と親しみ、時には猛威を振るわれて、それを乗り越えることこそが楽しいのではないかとも思った。このように考えてみると、同志社大学山岳部の、山その大いなる旅という言葉の意味を少し理解できた気がした。
 しかし、一方で今遠征に行き学んだ事も数多い。それは、クライミングのスタイルについて。彼らは、岩となるべくフェアにそして自然を傷つけないようにとの配慮の元、自分たちのクライミングを行っている。ここから学ぶべきことは、これからのクライミングは、どんどん未知の部分がなくなっていき、自分の中での価値観というものを第一に行っていく事になるということである。現在の登山という行為は、昔のような固いイメージではなくどんどん競技化していっているとも感じ、自分の登山は何を目指すのかを今一度考えさせられた。
 なんだかんだと批評しては見たものの、登っている時はこんな事考えてもいない。ただ必死に目の前の割れ目にカムを入れたり、プロテクションのハンマーテストを繰り返したりしている(笑)。巨大な目の前の壁を登り、ただただ安堵し、そしてパートナーや生きている事に感謝する。それを毎日Yosemiteという世界一の舞台で繰り返すのだ。なんと上質な時間だったか。
 最後にこのヨセミテ遠征計画を考えた時から、親身になり、多くの協力をしていただいた、千田OB、OGにはこの場を借りてお礼申し上げます。お陰様で、最大限にYosemiteを楽しむことが出来ました。本当にありがとうございました。
(文責:宇野)

 「ヨセミテでクライミングをする。」これは僕がクライミング、殊にクラッククライミングを始めてから密かに目標としていたことである。雑誌や動画で出てくるような果てしなく続くクラックに手をねじ込んでみたい。晴れ渡った青空の下で思う存分岩壁と対峙してみたい。しかし実行に移すことはなく今までダラダラとクライミングを続けてきた。自分にはまだ早いんじゃないのか?行ったところで果たして登ることができるルートはあるのか?碌に調べもせずに言い訳ばかりを並べて、ただ悶々と燻っていた。
 しかしヨセミテについていざ調べてみると、僕でも登れそうなルートがあることが分かった。ヨセミテ=困難なビッグウォールというイメージに固執しすぎていたように思う。簡単なルートでも良いのでヨセミテで登ってみよう。そう考えるようになった。それからはクラックをできるだけ練習しようと思い、名張や瑞牆、小川山に赴いた。明確な大きな目標を持って練習するということは、それだけで楽しく気持ち良いものであった。
 ヨセミテでのクライミングは自分の求めていたクライミングそのものであった。クラックは永遠に思えるほど続いていて、天気はほとんど晴れている。思う存分クライミングに集中することができた。また「フリークライミング」、「クリーンクライミング」といった言葉が意味する事に少しでも触れられたような気がした。岩を自分に合わせるのではなく、自分を岩に適合させていく。そのためにはランナウトも辞さない確固たる初登者の意思をNutcrackerやSnake Dikeなどからは特に感じた。また同時に自分はフリークライミングという行為そのものが楽しく、目的となっているのだと改めて自覚した。フリークライミングで大きな岩壁を登る。言葉にすると簡単だが実際のヨセミテの岩は弱点が少なく、予め用意されたかのようなクラックシステムを辿るしかない。上部までクラックが続いているだけでも素晴らしく思えるし、ましてや自分の力量でもそれをフリーで登りきることができるのだ。そういったことをしばらくヨセミテで登るうちに考えるようになり、フリークライミングの喜びを感じ得ずにはいられなかった。
 目標であったヨセミテでのクライミングを終え、帰国後にモチベーションが下がってしまうのではないかと少し心配していたが、それは全くの杞憂であった。寧ろ自分の進みたいと思う道がはっきりと見え、集中してトレーニングできていると感じる。ヨセミテに赴きクライミング技術など様々なものを手に入れたが、自分がクライミングをする上で支柱となるものを得ることができたという点が一番の収穫であると思う。出国前に千田OBが仰っていた、自分のクライミングの集大成ではなく始まりになるよ、という言葉をはっきりと理解した。
 また、後輩にもヨセミテに限らず海外の遠征に臆せずドンドンとチャレンジして貰いたいと思った。調べてみると意外と簡単であったり、安く行けたりするものである。
 最後に今回の計画を実行するにあたり、千田OB、OGはじめ様々な方からご助力頂きました。本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。また一緒に登ってくれたパートナーの宇野君にも感謝しています。ありがとう。(文責:馬場)


文責:馬場、宇野
写真:馬場、宇野

161112比良訓練計画

比良の獅子岩にて京都学生登山交流会の主催の山本一夫さんによるレスキュー講習を受講したのち、夜間行動の練習として金糞峠まで歩き、ビバークした。

日時:11月12日~13日

場所:比良山系

参加者:宇野(3)、村方(3)、小柳(3)、生島(3)、須見(1)

12日

8:00北小松駅→9:00獅子岩、講習開始→16:00解散→16:08楊梅の滝→19:17釈迦岳→20:11北比良峠→21:02金糞峠→23:20就寝

京都大学山岳部、立命館大学山岳部とワンダーフォーゲル同好会、そして我々同志社大学山岳部の合同で講習を受けた。総勢15人であった。

講習をしてくださる山本一夫さんは20世紀に一時代を築いた偉大な登山家であり、かつては同志社大学山岳部のコーチもしてくださった方である。

集合時間になっても生島さんが来ない。今回計画書を作ったのは生島さんである。電話をかけてみると時間を1時間勘違いしていたとのこと。筆者は生島さんらしいなあと思った。

始めに講習を全員で受け、その後ランダムで作った3人組で実践する、という流れで講習は進んだ。

講習は主にトップが高所で身動きが取れなくなってしまった場合のビレイの対処方、セカンドクライマーを引き上げる際のセカンドビレイの手順、支点構築の際の注意点などを取り扱った。

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(…!)

ランダムに3人組を作ることで他大学の人とも交流を深めることができた。

今回教えていただいたことは今後ロープを使用する際に非常に役立つものであったが、複雑な手順が含まれるため、反復練習が欠かせないということを強く認識した。

講習が終わって他大学の人々が下山する中、我々は再び山の中へ入っていく。

日が沈んでいく中黙々とビバーク地を目指して進む。

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(夜景がきれいだった)

夕食は各自非常食を想定して持ってくることになっていた。ほとんどみんなカップラーメンであった。筆者はカレーとか鍋とか食べたかったなあと思った。

今回のビバークはツェルトも無しであった。筆者は初めての経験であったが、気温もちょうどよく、風も無かったため気持ちよく寝ることができた。お月様とお星様の光と沢の音に囲まれて眠りに落ちるなんてとても贅沢だ。

13日

6:00起床→7:00発→8:54武奈ヶ岳→10:48北比良峠→1:58比良駅

この日は武奈ヶ岳に登って後は下るだけである。

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頂上では不妊治療と妊娠中絶について討論をした。

北比良峠でも少々長めの休憩をとりみんなで日向ぼっこをした。

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(紅葉も見頃)

真っ暗な中の山行は貴重な経験になった。

今回の講習は京都学生登山交流会の主催で実現した。普段とは違ったメンバーと共に講習を受けたり、話すことで適度な緊張感と新鮮な刺激を得ることができた。今後もこのような活動を続けていけたらと思う。

また、山本さんから教えていただいた山にたいする防御を身に着けることの大切さを忘れることなく、今後も積極的に防御を身に着けていきたい。

最後になりましたが、山本さんにはお忙しいにも関わらず、今回の講習の講師を引き受けていただきました。本当にありがとうございました。

文責:須見

写真:村方、生島、須見